【読書】No.6 このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法 著北野唯我

北野唯我さん著書。

転職の思考法。

元々兵庫出身でその後博報堂入社後、

ボストンコンサルティンググループを経て

現在はハイクラス向けの人材ポータルサイトの

アドバイザーや編集長として

コラム執筆などに行っておられます。

 

本書は2人の登場人物を中心に話が

構成されていきます。

思い悩む大手企業に所属する社会人の主人公。

百戦錬磨のコンサルがふとしたきっかけで

キャリアアドバイザーとなり

各状況での助言しながら

自身の転職軸を創造していきます。

 

転職においる思考法の習得から始まり、

企業の選び方や転職活動の注意点、

働きやすさといった漠然なものについても

ロジックを元に転職活動を進めていき

最終的にはハッピーエンドです。

 

また大企業あるあるの

派閥争いや足の引っ張り合い、

まったく魅力的も商品力もない

プロダクトを売らなくてはいけない

主人公の葛藤や上司のパワハラ。

実績の捏造等。

 

一人称での心理描写もうまく書かれており

物語としてもとても面白い内容になってます。

 

また物語の随所に書かれている

コンサルの名言の数々が心に刺さります。

いくつか紹介させてもらいます。

 

「マーケットバリューは①技術資産②人的資産③業界の生産性の三つで決まる。」

 

「転職が悪だというのは、新たな選択肢を手に入れる努力を放棄した人間が開発した姑息な言い訳だ。」

 

「いつでも転職できる人間がそれでも辞めない会社。それが最強。」

 

私自身が自分のキャリアに

多いに悩んでいるところなので

終始心に刺さりまくりでした。

 

現在31歳で直近で家族が増えることもあり、

自身のキャリアの棚卸をしておりますが、

とても参考になる内容です。

 

新卒で入社した企業は

比較的知名度もある企業でしたが

やり方が古すぎ正直この会社にいても

全く市場価値が上がらないと思い、

1年目で退職し留学しようと決めました。

 

それから準備期間を経て

半年留学しその後、今の会社に入社しました。

そこではかなり大きなプロジェクトに

携わることができました。

その3年間で大幅にスキルアップができ、

目標としていた海外拠点の管理者に

アサインされました。

 

今回の転職は前の転職である

スタッフレベルでの転職ではなく

管理者レベルでの転職である為、

かなり慎重に進めております。

 

そんな中でこのコンサルの言葉は

核心をつくものばかりで、

どこに判断軸を置き

キャリアステップを踏んでいくべきか

とても考えさせられる内容になってます。

 

前述の通り、

まったく前回の転職と比較しても

背景も重みも重要度も違うので

主人公に自分を投影してしまい、

終始物語に引き込まれてました。

 

また本書は現時点で

働いている社会人にどういった視座が必要なのか

明確に書いてあり、現役バリバリで

全く転職を考えていない人も

是非読んでいただきたい

一冊となっております。

 

 

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法